ごあいさつ

北海道の農業機械・器具データベースがオープンしました。

 道内各地の博物館、郷土館、記念館、資料館などには技術史的価値の高い農業機械・器具、それらの導入経緯などを記した資料類が数多く展示・収蔵されています。
 本データベースは、農業機械・器具のより良い展示と保存に役立てることを目的に、これらの展示・収蔵情報をweb上で一元化したものです。
 この背景には、近年、予算削減等による展示施設の縮小・廃止、収蔵施設の面積制限による標本の廃棄、情報不足による希少性の高い展示物の廃棄、などが各地で頻出し、このままでは農業技術史を体系付ける貴重な資料の消失が危惧されだしたことがあります。
 当委員会では、データベース化により展示・収蔵方法を関係機関で共有するだけでなく、往時の農業機械・器具が地域農業の発展に果たした役割について理解の促進を図るために一般にも広く公開することとしました。
 本データベースには16施設の展示・収蔵情報が含まれていますが、この他に多くの施設からデータベース化に賛同する声が寄せられており、更なるデータの充実を図りたいと考えています。

農業食料工学会北海道支部
農業機械・器具データベース製作委員会